野の実を試食する




野の実を試食する



  ・クワ・
 クワ科の木で、幹は太くないが、成長すると3メートルぐらいになる。かつては養蚕用に栽培されたが、今は野生化している。
 夏ごろ、濃い紫色の実がなる。鈴なりで大量。しかも甘くておいしい。
 木はあちこちにある。近辺では宇治川と木津川の合流地点にある背割り堤公園に多く植わっている。傘を持っていき、逆さにして柄で枝をたたいて落とした。バラバラバラと落ちてくる。と同時に虫も落ちてくる。選り分けるのが大変。指でつまんだとき、つぶれて汁がとぶことがある。服につくと厄介なことになるので注意すべき。
 ジャムを作った。ペクチンを含んでないようで、とろみがつかない。ミカンなどを混ぜたほうがいいのかも。
 茎部分を取らなければならない。小さい実のそのまた小さい茎を爪と指の腹でプチプチ切ってたら腱鞘炎のように指先が痛みだした。ハサミで切らなければだめだ。いずれにせよ手間がかかりすぎる。おいしいのに商品化されないのは無理ない。パーティなどに出すのなら、珍しくていいだろう。
 似たようなブルーベリー色で丸い実が鈴なりになっているものがある。街中でごく普通に見られる。ヨウシュヤマゴボウという野草。茎が太くてデカいが、草です。名前も姿もおいしそうだが、有毒。ただ、この実での食中毒事件が起きた例を知らない。たいした毒ではないんでしょう。試したことはないけど。

  ・キイチゴ類・
 バラ科の低木。地べたを這ってるものもあるけど、木です。
 よく見かける野生のイチゴは、ナワシロイチゴ(6月ごろ)、クサイチゴ(5月ごろ)、フユイチゴ(1月ごろ)。この中でいちばんおいしいのはクサイチゴだけど、大量に採れるということはない。近所の小泉川沿いにもある。山科の疎水沿いにもかなり生えてたのを記憶する。
 ナワシロイチゴはあちこちで群生する。長岡京市のキャンプ場へ向かう道沿いにはたくさんある。小泉川沿いにも生えてるが、なんでこんなところにという街中に出現することもある。
 フユイチゴはほのかな酸味のある可愛らしいイチゴ。谷筋に近いハイキング道などに群生している。実のなる期間も長い。小さいから採りまくってもなかなか量は増えない。可愛らしいので、器に盛ったらパーティで映えそう。
 こういうものは食べるより、摘むことを楽しむ。そういう感覚で採るのがよろしい。

  ・イヌマキ
 生け垣に使われる低木。実が食べられることを知ってる人は少ないのではないだろうか。
 秋に熟し、赤から濃い紫色に変わるころに食べられる。素朴な甘みがある。茎から遠いほうについてる緑の玉はほとんど種で、食べられない。果肉と種が串刺し団子みたいになってる植物は珍しい。鳥はセットで飲み込み、種を糞といっしょにまき散らしてくれる、という仕掛けになっている。

  ・ナツメ
 熟したナツメはジューシーでおいしい。夏の終わりから初秋にかけて熟してくる。
 味はリンゴと同じ。なのでずっとバラ科と思ってたが、クロウメモドキ科だった。クロウメモドキ科なんてまったくなじみがない。ケンポナシも現物を見たことないし。
 中に種が一つだけ入っている。リンゴの種と同じくらいの大きさです。
 鳥にも人間にも食べられずに放置されると、水分が抜けてパフパフ状態になる。こうなるともうおいしくない。
 野生状態ではほとんど見かけない。あまり多くない木だが、あると楽しみな木なのでもっと植えてほしいのだが。

  ・コウゾ
 和紙材料のコウゾ。葉に特徴があってクワとそっくりと思ったら、クワ科だった。クワほど大きくならない。幹も枝もか細い。
 実は夏に熟する。甘いんだけど、食べられる実として注目されない。食べられると紹介されることもない。なぜかというと、細かな剛毛が生えているから。知らずにそのまま食べると口の中にささって不快な思いをする。
 親指と人さし指でつまみ、くるりと回してやる。これだけで剛毛はペタンと寝てしまい、ささらなくなる。なんでもやってみるもんです。

ひょっこり通信 2013.2.26




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