「ない」を撲滅する




「ない」を撲滅する



 自分の文章中に「ない」という語が多発してることに気づいた。否定語は印象が悪い。否定だらけだと気分もイマイチだ。できたら全部取っ払いたい。それが無理としても、日常の文章として極力減らすことを試みる。

 「少ない」など、「ない」だけ切り離すことが無理な言葉は通しましょう。「出ない」「来ない」は「出る+ない」「来る+ない」なのでアウト。

 なぜ「ない」が多発するのか。言葉をダイレクトにではなく、ぼかしたい意思が働いている。「ないでもない」「ないこともない」などは二重否定して肯定している。こんなまどろっこしいことをしなくてもストレートに肯定すればいいと思うだろう。けど、これが難しい。「言ったことがないわけではない」と「言った」とはニュアンスが大きく異なる。微妙にボカしてるわけだ。「いちおう言いましたけどね」と言いたいわけだ。

 「ない」を外すためには言い換え技術が必要になる。とことん外してみよう。この文章の中では、例示を除いて「ない」を排除した。

 「ない」の代わりとなる便利な漢字がある。「無」や「不」や「非」など。「できない」ではなく「無理」「不可能」。「容赦ない」ではなく「非情」。

 「〜かもしれない。」はつい書いてしまう。簡単な言い換えとして、「〜かも。」で切ってしまう手がある。同様に、「しなければならない」は「せねば」で事足りる。

 姑息なやり方としては、「〜しない」を「〜しなかった」と過去形にしてしまう方法がある。それ以外にも「せぬ」「しません」などという言い換えもありうるが、不自然になる用法は避けている。

 こんだけ「ない」を徹底排除したら、自分自身どこか変わっただろうか。いやいや、僕のネガティヴ精神は不動だ。言葉の使い方を変えるぐらいではなんにも変わらんだろう。日々の行動でネガティヴを追い出してしまうことだ。できるかな?


ひょっこり通信 2018.2.11




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