知性は無用




知性は無用



 昨年、世界をリードする大国の大統領に、人間としてこれはどうよ、というのが就任した。このような事態が現実に起こりうるとは、起こってしまうまで誰も想定すらしなかっただろう。


 どんなゲスな人物であろうと一定の支持者はいる。一旦信奉してしまえば、容易に方向転換しない。こういう人たちに、こいつはだめなんだと、いくら説明しても通用しない。

 為政者がどんなに見え透いた嘘をつこうと、人間がどれほど腐りきっていようと、支持者は揺るがない。彼らは自分が信じたいものだけ見て都合の悪い事実をスルーしている。

 反知性主義に取り憑かれた人たちは考えることを放棄する。当人は自分なりの考えを持ってると錯覚している。自分の願望に寄り添う真偽の怪しい情報を集め、それが自分のオリジナルの考えだと錯覚してるだけだ。

 頭で考えず、感情や感覚、気持ちのみで判断する。理性と知性が欠落した人たちは、どんなに間違いが明白であろうと、判断を変えない。

 大統領という商売も気楽だ。国民の3割ぐらいを騙し続ければ、なんとか続けられるのだから。


 こういう人たちに何を言っても通じないのか、というと、そういうわけでもないと思う。理性に訴えかけようとするから通じない。感情や気持ちの根っこ部分に直接訴えかければ伝わるはず。

 あるいは、おバカな為政者がうっかり支持者の神経を逆なでするようなことをやらかす、とか。例えば為政者の政策変更により失業する、といったことがあれば、あっさり夢から覚めるだろう。

 状況を変えるのは理屈じゃない。人の気持ちにアクセスすることによってでしか、人の意識は変えられない。


 あとはメディア情報が多様化し、受け取り手の接する情報が多様化することだ。人が見たい情報しか見ないのでは、タコツボ化が進んで思考は袋小路に陥る。

 シャッフルした情報を等分に眺めること。現時点の自分の考えに反することを冷静に読み取ることによってでしか、偏りのない人間はできない。


 余談だが、これは日本での話。4年前に国語能力開発研究会が新聞購読調査を行なった。購読は紙媒体か、ネットか、あるいは両方か、もしくは購読してないか。

 注目すべきは、同時に知能指数のテストを敢行したこと。購読してない人の知能が低めなのは、まあ予想通りだったが。

 問題だったのは、購読紙別の知能指数もデータ化したことだった。新聞により、驚くほど大きな差が出てしまい、一般への公表を断念させられる事態になってしまった。さすがにこの調査結果では信憑性を疑がわれる。しかし興味あるデータ。ぜひ追試をと願っている。


 [註]「国語能力開発研究会の新聞購読調査」というのはジョークです。


ひょっこり通信 2018.6.17




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