正しいヒトラーの作り方


21世紀は発信力の時代



首はね



 品性のかけらもない類人猿が米国の大統領になってしまった。かの国の民度はいつのまにかこんなにも劣化していたんですね。

 民度の低さはこの国に限らない。挙げはしないが、五十歩百歩はあっちでもこっちでも。難儀なのは、これが世界的な潮流となっていくと予想されることだ。いずれは聡明な政治家が姿を消し、アジテーターが政界を埋め尽くすようになる。

 愚かな人たちは、投票の結果、自分たちが幸せになるかいなかを熟慮しない。ドナルド・トランプが貧乏な白人たちをあっさり見捨てるという、当然すぎる予想もできない。彼らは、利用する側にとって都合のいい奴隷。自分が奴隷だとは自覚できない人たちです。


 ドナルド・トランプは考える習慣を持たない。あるのは瞬時の反応。その中に思慮というものが存在しない。考えない人間が米国大統領になった。ただし史上初ではない。16年前にもいた。

 彼は感覚と感情のみで鋭角的なリアクションをつきつける。その点での能力を持ってるが、考えないので言葉に裏づけがない。思考や知識は彼にとってじゃまなだけ。感覚のキャッチボールだけでコミュニケーションを成功させている(今のところ)。

 何を言っても奥行きがなく、長期的なヴィジョンなんてあるわけない。その場限りの言いっ放しを押し通すのみ。

 彼の支持者たちもまた、考える習慣を持っていない。思考や知識がなんの価値も持たない世界の人たち。その場限りの心地よさがすべて。本音は楽しい。タテマエきはうざい。現代は本音パフォーマーの時代となった。

 精神的な余裕を欠く人がものを考えなくなると、その人はほぼ自動的に右傾化する。スマートフォンがその傾向に拍車をかける。正しいかどうかは別として、考えなくてもすぐに回答が出るので、人々は考える習慣をなくしていく。

 ものを感じ取り、考え、自分で判断する人間が減っていくことが予想される。そういう世界は御免被りたいが、そうなっていく。

 トランプを含め、右寄りリーダーたちに共通するのは発信の巧みさ。それに反してリベラル系の人たちは概して発信力が弱い。なぜなのか。それは建前やきれいごとに縛られる傾向があるから。

 発信力の強さは、人々の本音部分に強く共振するところにあります。だから表層的なきれいごとは捨てなきゃいけない。発信力を右の人たちだけに占有させてちゃいけないんです。


 僕自身はタテマエきれいごと嫌いの本音大好き人間です。でも、本音を野放図に喋り散らかすとまわりが迷惑するし、傷つく人も当然出てくる。だから程度をわきまえなければ。

 強調したいのは、人々の本音部分に共振する言葉がなければ相手の心に響かない、ということ。タテマエばかりダラダラでは、うんざりさせられる(喜ぶ人もいるんだろうけど)。ちょっとぐらいタテマエ話から離れてみましょうよ。

 めざすべきことは、人の本音部分を読み取るアンテナが立っていること。表面にまとっているタテマエ部分を素通りし、人々が本能的に求めている感覚部分をいかにしてすくい上げるか。それができなきゃ、いつまでたっても考える人は考えない人たちに負け続ける、ということになります。

 タテマエというのは「政治的に正しいこと」。政治的な正しさだけで勝てない世界の到来が、米国大統領選挙で明白になった。ここで目を覚ましてもらわないと困るのだ。

 本音というのは、人間の根源的な欲求である心地よさ(快感)。これをなおざりにしていては、勝てないのが当然。


 リベラル系の人たちにしみついたタテマエ感覚は、当人が自覚しない場合が多いので厄介だが、少しずつはぎ取っていく必要があると思う。

 人の欲望は悪いことばかりじゃない。欲望が人を動かし、社会を前進させる(悪化させる場合もあるが)。人を突き動かすのは、楽しい夢や快楽、快感。それらを肯定的に捉え、楽しい未来を構築し、具体的なイメージを開示できること。そのイメージ、作れます?


ひょっこり通信 2017.2.12





「コミ能+発信力で百万馬力」

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